J.Sibelius johtaa Paavo Berglund.

パーヴォ・ベルグルンドはフィンランドを代表するコンダクターの一人として尊敬しています。シベリウスの交響曲全集はヘルシンキフィルハーモニーとの演奏が最高だって思っていました。が、Chamber Orchestra of Europeのに円熟味を増した奥の深い演奏が待っておりました。泣けます。ヘルシンキフィルよりもずっと。どうしてなんでしょうかねぇ。

シベリウスの音楽は大編成のオーケストラではあの絶妙の呼吸というか間の取り方が雑になるって室内管弦楽団の乱れない呼吸のアンサンブルを聴いて鳥肌がたったんです。

クールさで言えば、バルトークかシベリウスか。って思うんですが、バルトークの音楽には鉄板が入っていて感情より理性が勝つイメージです。シベリウスには旋律の繊細さが際立つ曲の運びをより強く感じます。

陰影が濃いっていうかこちらの感情をどんどん揺さぶる静かだけれど、どこかに魂を持っていかれるような不思議さをとことん突きつけれれて「まいった!」って言わざるを得ない何か魔法があります。

今晩の酒。オーストラリアのタスマニアが誇るドライジン。久々に入手して感動に浸りながらパーヴォ・ベルグルンドのシベリウスをしみじみと聴いております。

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