Nikon F3 or Canon F-1?

大学生の頃、同級の友人がNikon F2 Photomic Finder Sとズームレンズを持っていて撮影した写真を見せてくれた時に、いいカメラとレンズは違うなってつくづく思ったんです。庶民的カメラしか持っていなかった私はそれでもNikonは近寄りがたい存在で、卒業後Canonに入社できててF-1Nを購入。やっとNikonコンプレックスに打ち勝てたというような気分だったのを覚えております。

で、その後もフィルムカメラはCanon一辺倒かというと、それがそうでもないのです。

今、手元に残っているフィルムカメラはなんと、Nikon F3ですし、レンズは解像度の高さで定評のあるNikkorレンズ群の中でも一際解像度がキレッキレに高いと評判だったマクロレンズ。

Nikon社はマクロレンズをマイクロレンズと呼んでいてこの名前の付け方にNikonらしいこだわりと頑固さを見たような気がしたものでした。

今、デジカメしか使わなくなりましたが、防湿庫に鎮座しているNikon F3を眺めるにつけ、梅雨が開けたらスライドフィルムを詰めて写真を撮りたい。外出自粛の時からそう思い続けています。

デジカメでもいいんですが、フィルムカメラ独特の作法が好きです。

ファインダーを覗き込み、構図を決め、ピントを決め、絞り値をどうするか考え、ブレないように両脇をしっかりタイトにしめてシャッターを切ってフィルムを巻き上げる。

シャッター音や巻き上げレバーの感触はNikon F3とCanon new F-1では全く異なりますし。笑

その一連の所作が茶道や書道などのようにステップごとにしっかり考えて行うところがフィルムカメラ道の道たる所以と思ってます。

せっかくなのでSONY A7RIVにAi Micro Nikkor 55mm F2.8Sを装着してZEISS Batis 2/40CFレンズとは全く異なる画像を楽しんでみたいですね。

デジカメもSONYからCanonではなくてNikonにしようかな。笑