Wow and Flutter
今、ワウフラッターって知ってる?もう死語だよね。
カセットでステレオ録音。それもちょっと高級なおとで。
それがカセットデッキ。っていういう録音機の時代。
今の世代はそもそもワウフラッターって何?っていう世界。
ワウフラッターをそもそも語らずに済むってものすごく幸せな世界です。
レコードのターンテーブル、テープレコーダーそしてカセットデッキ。
さて、分かる人いる〜?っていう世界のお話ですよ。
ピアノの音って昔の録音機、特に民間用のレコーダーでは、濁ってひどい音だったんです。その濁りの原因はこのワウ・フラッター。ワウは低周波のブレる音。フラッターは高周波数の濁る音。
今、デジタルなのでピアノの音は綺麗な透明感のあるいい音なんだけれど、つい40年前(あ、若い世代には大昔!)ピアノほど綺麗なおとで録音するのはほとんど困難だったんです。
ワウフラッター。オーディオの死語になりました。
若かった、1970年代に写真のよTEAC A-450のような、カセットでピアノの音が濁らずに録音できるっていうオーディオ機材が登場したんです、
今、見ると、ダサいですね。でも、あの頃はカセットでピアノが濁らないおとで録音できるって画期的なことでした。
個人的にはSONY TC-K7っていう機材を買い求めて放送番組などを録音しては聴き惚れておりました。
今、デジタルになってワウ・フラッターなんていう言葉は無縁の存在になりました。
でもそういう時代の濁った音を聴いていたからこそ、今のいい音をどこがどうなっているからいい音って言える。そう思うんです。
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