Canon FD50mm 1:1.4 S.S.C.for Canon F-1

1970年代の最高級一眼レフカメラはNikonとCanonでした。

一眼5社って知らない時代ですが、Nikon,Canon,Pentax,Minolta and OLYMPUSでしたね。

それぞれボディにまず搭載するのは明るい標準レンズ、つまり50mm 1:1.4スペックのレンズでした。

大学時代の写真友達がNikon F2 Photomic S カメラを所有していたので、こちらはCanon F-1 N を購入。日本中を旅行して写真撮影していた頃が懐かしいです。

で、Canonのマニュアルピント合わせ( AFじゃない)レンズはFDレンズ群(EFレンズ群の前)で、1970年代当初、当時最高の解像度とカラーバランスを全レンズで合わせるっていう途方もないことをプロ用カメラF-1用レンズにやり遂げました。アスフェリカル(非球面)レンズなどの当時最先端の技術を駆使していたってなぜ知ってるのっていうのは学卒で入社できたのがCanonだったからです。ま、10年してワインの方向に行きたいので自ら望んで退職しましたけど。

その初期のFDレンズ代表と言えるのがFD 50mm 1:1.4 S.S.C.レンズです。

このレンズは当時としては色のりがどぎつくないけれど明るく暖色系の再現が見事で、ボケ味がまた柔らかく自然でした。のちにCarl ZeissのPlanar50mm 1:1.4に通じる共通の世界観です。同時代のNikkor 50mm 1:1.4が解像度最高レベルのスペックを謳歌しておりましたね。

今、SONY α7RIVボディに自分が所有するAi Micro-Nikkor 55mm 1:2.8とCanon FD50mm 1:1.4S.S.C.という1970年代の最高峰レンズをデジタルで味わう幸せ。当時はそういう楽しみは持てませんでしたが、NikonもCanonも使えるっていいじゃないか!って思っております。




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