HWV:Händel-Werke-Verzeichnis

HWVとはヘンデルの作品番号で、他の作曲家の作品番号が作曲年代順など様々な角度から番号がつけられてますが、ヘンデルの場合、ジャンルにより番号の付け方に決まりがあり、オラトリオは46–48, 50–71に該当するとのこと。メサイアもHWV56で文字通りオラトリオの一つです。

オラトリオって何?

キリスト教の題材(例えば救世主=メシア=メサイア)の歌詞に基いて独唱、合唱、オーケストラなどにより演奏される音楽作品ですがオペラではないので、演奏会形式で演奏されるものだそうです。

ヘンデルのメサイアはオラトリオ本来のラテン語ではなくなんと、英語で書かれております。ジェネンズさんの歌詞に曲を一気につけたと伝記にはあります。(何でも、ヘンデル自身がある日卒中で倒れて半身不随状態に落ち入り、医者の勧めでリハビリの限りを尽くし見事に復活できたことを神に感謝する目的で書かれたとのことです)

ヘンデルの伝記を執筆した英国のホグウッドによる清楚で神聖な演奏が最も好きですが、この度スペイン、バルセロナ地方出身のビオラ・ダ・ガンバ奏者、指揮者ジョルディ・サヴァール、コンセール・デ・ナシオン他による最新盤の演奏にも聴きほれています。

救世主キリストの生涯を描いた曲という大雑把な掴み方をすれば、クリスマスの頃に聴くのが最も相応しい曲かもしれません。


0コメント

  • 1000 / 1000