Pat Metheny. 1980 and 2020

パット・メセニーを聴き出したのは社会人になった頃だから1980年頃。その1980年にパット・メセニー・グループのアメリカン・ガレージが発売された。と、思います。

私にとってパット・メセニーの音楽はのキーポイントは、清々しさ。メロディーの分かりやすさ。マーラーの管弦楽法のような蜜を避けた(笑)伸びやかさ。

最近のFrom this placeには40年経過したパット・メセニーの熟成を感じますが、何かが足りない。

ワインの香りで言うと、アロマとブーケで例えられると個人的には思っています。

大好きなアロマ。ぶどうそのものが持つ根源的な個性的な香り。たえば、ドイツ・モーゼルのリースリングのぶどうの香り。オーストラリア、ビクトリア州のピノ・ノワールのぶどうの香り。などなど。

ブーケは発酵、熟成過程由来の香り。アロマに複雑さを与え、時間的経過の長さをも伝えます。

で、何が言いたいのか。(笑)

パット・メセニーのメロディーの明るさ、清々しさはアロマだと感じています。

最近のパット・メセニー作品、特にFrom This Placeはブーケをより強く感じるのです。

希望としては、1980年代の鮮度の高いメロディーを今のブーケに埋没した状態から少なくともアロマとブーケのバランスの良い音楽をって思うのです。

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