Pessac-Léognan

ボルドーに留学してよかったと思ったことは、そのご当地でご当地ワインを味合ってはじめてその産地の特徴がよく染み込んでくるということ。

ボルドーで知り合った日本人ワイン醸造研究家のT博士。週末はお宅にワイン持参でよくお邪魔してワインの比較試飲会をやりました。ボトルにアルミ箔を巻いてブラインドで比較するという真面目なお遊び。

シャトー名やビンテージまでは当てられなくても、ボルドーのアペラシオンを当てるという楽しいものでした。迷わず当たるサンテステーフ、サンジュリアン、ポムロール。

しかしよく間違えたというか散々迷ったのは、ぺサック・レオニャン、マルゴーそしてサンテミリオンの3カ所。木目の細かさではどれも似たような風合いですが、地区でいうと、グラーヴ、オー・メドックそしてサンテミリオンと全く異なるのですが、これがわからない。

たまにイタリアのボルドー品種ブレンドの高級ワインが知らずのうちに入っているとさらにわからない。

散々、この部分がこうだからAはどこ、Bはどこっていうふうに言いたいことを述べ合って質問しあって、最後に種明かし。最後は大笑い。

大体、同じパターンで間違ってましたね。笑

今回久しぶりにシャトーものではありませんが、というかシャトーものは高くて買えませんが、2016年という比較的若いビンテージのボルドー、それもぺサック・レオニャンをいただいてみて、あれから30年かぁ、懐かしい香りと風味。都会的に洗練された絹のようなまろやかさと品の良い果実味。30年前のはかない恋愛の記憶も思い起こされ、しんみりといただいきました。特に香りは重要で、過去の記憶を画像や動画を伴って思い出されます。やれやれ。

来年、ボルドーに行って自己の銀行口座を解約し現金回収したいと思えども、コロナが引き離す時間的、心理的、かつ物理的な距離。

なんとかならんでしょうかねぇ。



0コメント

  • 1000 / 1000