Gilels, Serkin and Horowitz
ギレリス、セル・クリーヴランド管弦楽団のベートーヴェン ピアノコンチェルト全集をハイレゾで聴くのは初めてで、その鋼のタッチはJBLがきちっと再生して見せてくれました。
ゼルキン・セル・クリーヴランド管弦楽団のブラームス ピアノコンチェルトは第一番こそこの演奏からブラームスのピアノコンチェルトに入っていったのでこんなにいい音で今聴くことができる幸せを思います。そしてゼルキン のブラームス ピアノコンチェルト第2番。
これはバックハウスとは全く異なるけれど、共通するドイツ式ピアノの演奏法です。
ゼルキン の空気感は独特で、立ち上がりの見事さと柔らかさのしっとりとした世界は澄んだシングルモルトの世界です。バックハウスはワイン。ウイスキーは感じません。
なんなんでしょうか。
最後、TVで放映され、録音もしっかり残っているホロヴィッツの演奏。DVDの画像付き。
いい。ラフマニノフと違って静かにショパンとホロヴィッツが会話をする世界。
ホロヴィッツの身につまされる高音域の切羽詰まった音のキレにゾクゾクします。
スラブ系のピアニスト、ギレリスもそうなんですが、西欧と違う悶え感。ロシアは暗いけど悩み悶えて答えを探しつつ演奏を続ける。ドイツのピアニストはこんなに悶えない。
どこかでしっかり澄んだ目で曲をみる世界に行くんだけど。
じゃ、ポーランドのピアニストはどうなのよ。これがわからない。けれどショパンの音楽の中にポーランド独特の悩みが散りばめられている。そう、思うんです。
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