Evgeny Kissin・BEETHOVEN

キーシンの演奏は微細かつじっくり曲の奥底を描き出す。

特にライブ。このドイツ・グラモフォーンのソナタ集は初演当時がこうであったと思わせるに足るじっくりと構えながら全くしつこさがない。

こういう夜はアラン・デュカスのチョコレートをニッカウヰスキーの余市シングルモルトで味わうに限る。

新型コロナウイルスは甘く見た罰が来ている。大天使たちが重く響き渡るラッパを鳴らす人間最後の日は近いような、でもなんとかなりそうな、そう言う印象も受ける。

今晩はちょっと大きめの音でキーシンのピアノを真摯に聴きながら今晩最後のウイスキーは何にしようか迷っている。

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