April 1981: My new audio period has started.

DIATONEのDS-35Bは悪くはないんです。いいスピーカーなんです。それを使いこなせなかった自分が良くない。それに尽きます。

ですが、グライコもない、使いこなし術も知らない、そんな私はクラシックがほぼうまく鳴らせない自宅の装置を持て余しておりました。

1981年4月に親友の登場とあいなります。まず、拙宅の音の現状を聴いて把握していただき、好きなジャンルを実際に鳴らすとどうなるかを客観的に知っていただいたのでした。

後日、「やはりネックはスピーカーですね。」の格調高い助言をいただき、スピーカー選びに秋葉原までご同行願うことになりました。

比較検討した結果、これだと決めたパイオニアS-955。これは忘れない存在です。本格的に私のオーディオ(ま、ある意味奈落の底への旅立ちですが)このスピーカーから始まりました。

同時進行で親友とのオーディオ談義は頻繁に開催と相成り、お互いの装置を聴きに訪問するお付き合いになりました。

S-955導入時に使っていたアンプはLuxman L-309Xで、クラシックには不都合はなかったと思います。一度でもオーディオの井戸を覗き込んでその魔の手にハマるとどうなるか。やれ、このスピーカーにこのアンプは似合わない、もっと上質の高級アンプ、それもセパレートアンプが欲しい。この当然の流れに乗りに乗りました。ラックスL-309Xのプリを使いパワーアンプに見た目ゴージャスなmarantz Sm-9を導入。その夏のボーナスで憧れだったMcIntosh社のプリアンプC29を導入と真面目に突き進んでいったのであります。

まだCDは存在しておらずそれ以外のレコードプレーヤー、パワーアンプ、カセットデッキと高級路線を順調に進み、会社からアメリカ駐在を命ぜられます。1982年6月行先はNewYork。McIntoshのニューヨーク。C33, MC2255と当時のMcIntosh社の高級アンプを住んでいたクイーンズの自室に並べてご満悦でした。あの頃はまだ恋愛の挫折も知らず、平和で幸せの絶頂だったんです。

知らんけど。


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