Riedel vs Zwiesel

40年以上ワインに浸り切りで、テイスティング技法を学びにボルドーまで行って、現地で味わうワインの素晴らしさを肌で感じてきました。

当初、ヒュー・ジョンソンブランドで販売されていた赤ワイングラス 、白ワイングラスなどを使って納得しておりましたが、百貨店でみた Riedel社のブドウ品種別、スパークリングワイン専用グラス、それも機械製造とハンドメイドを実際に手に持ってワインを注いでもらって香り、味の違いを確かめることができるイベントがあり、Riedel信奉がスタート。

フランス本国でワインティスティング技法を学びたい。その思いは会社を自己退職してでも学びたいと日本脱出に至りました。

留学先のフランスでワインそのもののよさを感じるだけではなく、クリスタルグラスの重要性にも気がつきました。日本への帰国時にはパリでBaccarat、Laliqueそれぞれ自分が納得した形状のグラスを買い込みました。

前にも触れましたが、ワインとワイングラスはオーディオで言うと音源とスピーカーの関係に似ています。ただ、ワインは色・香り・味わいと3つの評価要素があり、その中で最も重要なポイントが「香り」と言い切っていいと思っています。

色には10%、味にも10%、残り80%は香りに集中せよ。香りも果実由来のものと醸造過程由来の香りとに大きく分かれる。現地でそう習いました。

その重要なワインの香りは同じワインで、使うグラスの大きさ、形状、薄さなどによって異なるのはスピーカーのサイズ、ユニットの数や構造、キャビネットの材質などの複雑な要素に匹敵します。

オーディオでもワインでも、音源にあたる「ボトルの中のワイン」はわかりやすいんですが、じゃスピーカーにあたるワイングラスは何を表現するか。長い間、「味わい」って思ってきたんですが、どうも違う。実は「香り」なのではないか。そう思うようになりました。

味わいって何?強いて言えばオーディオの音量かな。大きい音で聴ける音源はグレードの高い奥深い味わいのワイン。

そう考えると大音量にあまり興味がない私にはワインで言う味わいより香りの違いに惹きつけられていると言えます。

そこで、1756年オーストリア発祥のリーデル社のワイングラス。元々この会社のグラスは私には教科書的存在であり続けています。一方、1872年ドイツ発祥のツヴィーゼル社のワイングラスはこの10年ほどどんどん買い増しして使用頻度が高いグラスです。香りに透明感があり、地球温暖化でどんどん逞しくなって行くワインの香りに対して新しい技術で作られたワイングラスは適応能力が高い。そう思います。

2020年6月老舗のリーデルから新しいシリーズが出ました。マシンメイドなのでハンドメイドと比べるとコスパがめちゃめちゃいい。まず、辛口白ワイン用グラスを入手して遊び倒します。新しいスピーカーを前にしてニヤニヤしてる感じにそっくりなんです。笑

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